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先日の朝日新聞デジタルに、高齢者に処方される薬についての記事が掲載されていました。
高齢者にリスク高い薬、80代処方ピーク 睡眠・抗不安
のみ続けると転倒や骨折、認知機能の低下を招きやすいとして、高齢者はできるだけ使用を控えるべきだとされている睡眠薬や抗不安薬が65歳以上に多く処方され、ピークは80代だった。
厚生労働省のデータをもとに朝日新聞が解析し、高齢者にリスクの高い薬が多用されている実態が浮かんだ。
睡眠薬や抗不安薬は、中枢神経の興奮を抑えるなどの作用があり、眠気をもたらしたり不安感を少なくしたりする。
ただ、高齢者がデパスやハルシオンなどの「ベンゾジアゼピン(ベンゾ)系」といったタイプを使うと、転倒や認知機能障害が起こりやすくなるという研究が数多くある。
やめられなくなる依存も起こしやすく、死亡リスクが上がるという報告もある。
高齢になると、薬を分解して排泄(はいせつ)する能力が低くなることから、薬が効きすぎたり、副作用が強く出たりしやすい。
日本老年医学会の高齢者の薬についての指針「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」は、これらの薬について「使用するべきでない」「可能な限り使用を控える」と求めている。
第三者機関の医療事故調査・支援センターは6月、ベンゾ系の薬をのんでいた高齢者が入院中に転倒し、頭を強打して死亡した複数の事例を示し、慎重に扱うよう提言している。
朝日新聞デジタルより引用
この記事はもともとYahoo!ニュースに載っていたのですが、コメント欄には医療機関にお勤めの方や介護中の方、家族が同じ薬を服用中の方など、たくさんの投稿がありました。
私も家族も今までにそのような薬は使ったことがないので、初めて知る実態と体験談の数々に驚きました。
薬のことはもちろんですが、「高齢になると薬が効きすぎたり、副作用が強く出たりしやすい」ということも初めて知りました。
確かに、そう言われてみると老化によって体の機能が衰えてくるのに、薬の量や飲む回数が若い人と同じだったらそうなるよな、と思います。
この記事を読んで、こういった事実を知った上で薬を使うのと、全く知らずに(知ろうとせずに)使うのとでは、同じ「使う」でも全く違うと感じました。
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実は私も、以前は「病院で処方される薬なら大丈夫」とみじんも疑っていなかった時期がありました。
薬に無関心で、その薬はどんな薬でどんな副作用があるのか、薬剤師さんの説明もろくに聞いていませんでした。
それが、長男の乳児湿疹をきっかけに大きく変わったのです。
生後1か月を過ぎたあたりから全身に湿疹ができてしまい、しばらく小児科に通っていました。
病院では「この時期にはよくあることだから、お薬をしっかり塗っておけばすぐに良くなりますよ。ステロイド剤を出しておきますね。」と言われました。
この時、「ステロイド」とは一体何なのか、私は全く知りませんでした。
「ムヒ」「正露丸」みたいな、薬の名前かと思っていたのです。
息子の肌につけるものなのに、それを良く知らないのに、たった一言「ステロイドって、どんな薬ですか?」と聞くことはしませんでした。
今思うとゾッとします。
ちなみに処方されたのは「キンダベート」「リドメックス」という軟膏でした。
病院で教わった通り、毎日朝晩しっかり、たっぷりと息子の肌に塗っていました。
ところが、良くなってきたな〜と思って塗る量や回数を減らすと、またすぐに湿疹ができてしまうのです。
半年以上経っても完治せず、「あれ?本当に治るのかな?」「薬を塗っているのに、どうして良くならないんだろう?」「いつまでこうして薬を塗らなくちゃいけないんだろう?」と思ったことをきっかけに、薬や体のしくみ、そもそも乳児湿疹はなぜできるのかなどを調べ始めました。
そこで初めて「ステロイド」がどんな薬なのかを知ったのです。
その中で薬を使う前にできること・まずやるべきことがあると知り、実践していきました。
完全母乳で育てていたので、まずは私自身の食生活を見直し、保湿ケアとアロマケアを同時進行で行いました。
幸い息子の湿疹は軽く、痒がったり痛がったりしていなかったので、自己判断で少しずつ薬を減らしていき、小児科に通うのもやめ、1歳を過ぎた頃には完治しました。
これはあくまで私の体験談のご紹介であり、「ステロイドはよくない」とか「ステロイドはやめましょう」などと言いたいのでは決してありません。
記事タイトルにもあるように、どんな薬かを知った上で選択することが大切だと思う、ということを言いたいのです。
実際に、私も次男がオムツかぶれや湿疹で痒がったり、痛がったりして辛そうな時、すぐに症状を抑えてあげたいときは、ステロイドを使います。
そんな経験を通して今思うのは、「無知」は怖いということです。
そしてもっともっと怖いのは「無関心」です。
知らなければ、調べればいい。
少しずつ知っていけばいい。
しかし、無関心だと「知らない」ことにすら気づけないのです。
ありがたいことに、今の時代、ネットで調べれば山のように情報が出てきます。
息子の乳児湿疹をきっかけに、口に入れるもの・肌に触れるものについて調べるクセがつきました。
自分が信じて疑わなかった「常識」を、「本当にそうなの?」「実際はどうなのか?」と関心をもつようになりました。
いろいろな情報を得た上で、何をどう使うか選ぶことがとても大切で、それが自分や家族の命を守ることにもつながるのではないかと感じています。
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