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日本で流行しつつあるCBDオイル(CBD製品)。
有名人の中でも使用している人が多く、好きな芸能人やモデル、スポーツ選手、アスリートが使用していて、SNSなどを通じてCBDの存在を知る人も少なくないはず。
「あの人が使っているから」「なんか良さそうだから」と安易に手を出すのではなく、まずは色々な所から情報収集し、問題点やリスクを含めてCBDとは何かを知ることから始める必要があると思います。
当記事では、CBDの良さや期待できる効果・安全性(=メリット)と、注意点・CBDを取り巻く問題(=デメリット)の両方をご紹介していきます。
CBDとは?【おさらい】
CBD=Cannabidiol(カンナビジオール)の略称。
大麻草から取れる「カンナビノイド」という成分の一つで精神作用がなく、日本でもその使用が認められています。

その他、詳しくはこちら↓

CBDが注目されている理由
CBDを知ったときに沸いた疑問。
「なぜスーパーフードとして注目されているのか?」「CBDの何が具体的にどういいのか?」
調べてみると、ブーム・流行になるのにはやはり理由がありました。
私たちの体内で「マリファナ」が作られている!?
長年にわたり、大麻の成分や向精神作用、そのメカニズムなどが研究されてきました。
その中で、大麻草に含まれるマリファナとよく似た物質が私たち人間の体内で作られていることがわかったのです。
それが「内因性カンナビノイド」と呼ばれる物質。
大麻草に含まれる「カンナビノイド」からついた名前で、「脳内マリファナ類似物質」とも言われます。
内因性カンナビノイドは、脳の発達や精巣の生理機能調節、睡眠、食欲、記憶、免疫システムなどをコントロールする働き(=エンド・カンナビノイド・システム、ECS)があり、体を正常に機能させるために必要不可欠な物質です。
カンナビノイド欠乏症とCBD
内因性カンナビノイドは、私たちが生きていく上で欠かせない物質と言えます。
しかし、加齢(老化)やストレス、生活習慣の乱れなどが原因で、内因性カンナビノイドの分泌量が減ると、ECS(エンド・カンナビノイド・システム)の働きが弱くなります(=カンナビノイド欠乏症)。
内因性カンナビノイドがたくさん分泌されていれば、体の中で何か問題が起きて不調をきたしても、元の正常な状態に戻そうと全身の細胞にしっかり働きかけることができますが、カンナビノイド欠乏症の状態だとその力が弱まってしまいます。
つまり、カンナビノイド欠乏症が心身の不調や様々な病気の原因の一つと考えられているのです。
そこで注目されているのがCBD。
内因性カンナビノイドを活性化するにはヨガや運動が効果的だそうですが、カンナビノイドを摂取する方が簡単で、手っ取り早くて効果的というわけです。
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CBDのメリット
依存性や中毒性がない
THCとは異なり、CBDには依存性や中毒性、致死量がなく、安全であることがわかっています。
アルコール中毒のような症状が出ることはなく、「やめたいのにやめられない」といった状態にもなりません。
もともと人間の体内で作られている成分とほぼ同じ物質であることを考えると、当然といえば当然です。
2018年6月にWHOより公表された文書にも以下のような記述があります。
ヒトにおいてCBDは、乱用あるいは依存可能性を示唆する作用を示さない。
カンナビジオール(CBD)批判的審査報告書より引用
安全性が高い
CBDを使うにあたって気になるのが「安全かどうか、危険性はないのか?」という点。
今のところ有害で重篤な副作用は確認されておらず、摂取量を守って使用すれば問題ないとされています。
WHOもCBDの安全性を認めています。
CBDは、良好な安全なプロフィールをもち、一般的に良好な忍容性(許容性)がある。
報告された副作用は、CBDと患者の既存の処方薬との間の薬物相互作用の結果であるかもしれない。
カンナビジオール(CBD)事前審査報告書より引用
ただし、CBDを安全に、健康的に活用するには、過剰摂取にならないように1日の摂取量を守る、他の薬と一緒に飲まない、妊娠中・授乳中の使用は避けるといったことに注意する必要があります。
てんかん発作を緩和する効果がある
CBDはてんかんに有効であることがわかっており、海外では抗てんかん薬として処方することが認められている国があります。
日本でも「難治性てんかん」の治療にCBDを医薬品として使用できるように動いている団体があります。詳しくはこちら:厚生労働大臣に「カンナビジオール医薬品(CBD)承認」に関する要望書を提出しました
実は私自身、てんかん患者を家族にもつ者のひとりです。
てんかん発作がどんなものなのか、薬の副作用などを目の当たりにしてきました。
まだ20歳前の知人をてんかん発作で亡くした経験もあります。
先日終了したフジテレビの医療ドラマ「ラジエーションハウス2」の第2話で、小児てんかんの少年が出てきました。
主人公の放射線技師のセリフに「てんかん発作の怖さは本人にしかわからない。発作が起きていないときも、ずっと怖さがつきまとう」というような言葉があって、ハッとしました。
より体に優しい有効な薬としてCBDが認められ、治療法の選択肢が一つ増えるのならば、多くの人の希望になると感じています。
様々な疾患に効く可能性がある
CBDの効果効能については現在も世界中で臨床試験が行われている最中ですが、様々な病気の治療に役立つのではないか?と言われています。
抗炎症作用、鎮痛作用、制吐作用、抗不安作用や糖尿病、癌、アルツハイマー病などの予防や治療の有効性が報告されている
カンナビジオールの治療効果とその作用機序より引用
また、日本でも実際にCBD製品を取り扱っている医療機関があり、現場の医師による症例報告が多数出ています。
アルツハイマー病、パーキンソン 病、多発性硬化症、ハンチントン病、低酸素虚血脳障害、疼痛、統合失調症、不安、抑うつ、がん、吐き気、炎症性疾患、関節リウマチ、炎症性腸疾患、心血管疾患、糖尿病合併症など、限定的な試験ではあるが動物実験やヒトでの有効性が示されている。
(中略)
私自身も患者に対してCBD製品を勧めており、良好な手ごたえを感じている。
あくまで食品としての位置づけなので効果をうたうことはできないが、がん性疼痛、抗がん剤の副作用による食欲低下、不眠、神経性疼痛、パニック症候群、自律神経失調症、過敏性腸症候群、更年期障害、生理前症候群、アトピー性皮膚炎などを有する患者に対し摂取を促すことが多い。
CBDの臨床応用におけるエビデンスは、抗てんかん作用以外はまだ不十分であるが、先述したように、ここ数年、世界中で CBDの臨床応用に関する論文が急増しており、エビデンスは今後追い付いてくるものと思われる。
臨床の場でカンナビジオール(CBD)をいかに用いるかより引用
CBD製品の種類が豊富
現在、CBDオイルをはじめ、様々な種類のCBD製品が流通しています。
- CBD食品(キャンディー、グミ、チョコレート、クッキー、ドリンクなど)
- CBDサプリメント
- CBDコスメ(クレンジング・洗顔・化粧水・美容液・クリームなどの基礎化粧品、フェイスマスク、ボディークリーム、シャンプー・トリートメントなど)
- CBDハーブ
- CBDパウダー
- CBDリキッド(電子タバコ)
- 動物(ペット)用のCBD製品もあり
これらの中から体の悩みや目的、生活スタイルに応じて、自分が使いやすい製品を選ぶことができます。
また、Amazonや楽天といったネット通販はもちろん、ロフト、ドンキホーテ、東急ハンズなどの量販店やデパート・百貨店でもCBD製品を取り扱っているため、購入しやすい・続けやすい環境が整っています。
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CBDのデメリット
科学的根拠はない(2021年12月末現在)
CBDが何に効くのか、どうして有効なのかについては、実はまだわからないことの方が多いそうです。
CBDについて世界中で研究されていて、論文等もたくさん発表されているものの「どうやら〜らしい」「〜だと考えられる」という表現が多く、はっきりと「こうだ!」と科学的に解明されていないのが現状。
CBDオイルが「食品」という位置付けなのもこのためです。
ただし、アメリカで難治性てんかんの治療薬として承認されている「エピディオレックス」については、聖マリアンナ医科大学にて治験実施に向けた研究が進んでいます。
効果に個人差がある
CBDは同じ摂取量でも人によって全く効果が感じられなかったり、逆に効きすぎたりと個人差が大きく、「自分にとっての適量」を把握しづらいのが特徴です(漢方やサプリのようなイメージ)。
また、同じ人でも日によって、体調の良し悪しによって「適量」が変わることもあります。
CBDの効果を実感するためには、何のために使うのか・どうなりたいのかなどCBDを使う目的をはっきりさせることや、少量ずつ使い始めて自分に合った量を見極めることなどが必要になります。
粗悪品(偽物)が出回っている
市販されているCBD製品がすべて良品かというと、残念ながらそうではないのが現状。
流行りモノは必ずと言っていいほど「偽物」「模倣品」が出回りますが、CBDも例外ではありません。
CBDオイルは結構お高めなものもあるので、購入の際はCBDの含有量だけでなく、第三者機関による成分分析書や証明書を確認して、本物かつ安全なCBD製品を選ぶようにしたいですね。
そして気をつけたいのが違法成分THCの有無。
「THCフリー」と謳っていたのに、実際はTHCが検出された事例があります。
大麻成分THCを含有する製品について(2020.2)
大麻成分THCを含有する製品について(2020.7)
大麻成分THCを含有する製品について(2021.11)
気になるCBD製品があったら事前によく調べて、信頼できる会社から購入するのがオススメです。
CBD製品に関する相談が急増
CBDの流行とともに目立ってきているのが消費者トラブルや誇大広告。
マルチ商法(ネットワークビジネス)業者の参入や、「〜が治る」などと効果を謳う通販サイト・広告もあり、全国各地でCBD製品に関する相談が増えているそうです。
東京都によると、2019年度に寄せられたCBD関連の相談件数は58件(前年度はゼロ)。詳しくはこちら:CBD(カンナビジオール)を含む電子タバコや健康食品等は大麻成分THCが含まれているおそれがあるため、ご注意ください:東京くらしWEB)
トラブルを未然に防ぐためにも、まずはCBDについて知ること、「おや?」と思ったら深く関わらないことが大切だと思います。
参考(CBDに関するお役立ちリンク集)
★【超オススメ】CBD(カンナビジオール)への疑問に医師が答えます:2021年7月に「診療と新薬・第58巻 第7号」に掲載された記事。CBDに関するよくある質問・疑問について、お医者さんと患者の対話方式でわかりやすく説明されています。「CBDの効果に個人差はあるのか?」「子供に使っても大丈夫なのか?」「CBDを使ってはいけない人とは?」「CBDを皮膚に塗るときの濃度は?」「妊娠中や授乳中の使用は?」など、かなり具体的な内容で勉強になりました。
★日本臨床カンナビノイド学会(JCAC):カンナビノイドに関する最新情報(治験・研究など)が掲載されています。臨床関係団体や学術データベース等、より専門的なリンク集もチェックできます。
★臨床CBDオイル研究会:CBDの大原則と使い方(服用方法)がとても参考になります。高品質のCBDオイルとはどんなものか、選び方を知りたい人は必見。全国の実践医療機関やCBD使用症例も掲載されています。
★日本化粧品協会 カンナビノイド審査委員会:CBD製品の審査を実施しており、事件調査結果や分析結果等の詳細が公表されています。違法な商品がどんな謳い文句で販売されていて、実際はどうなのか、リアルな実態を知ることができます。(ただし、この協会については色々な情報や批判的な意見あり。とある芸能人に訴えられている最中でもあるので、参考程度に見てください。)
CBD製品を買う前に要チェック!→CBD製品の購入を検討されている企業・個人の方へ。
★CBD規制最新情報:(株)薬事法ドットコムが運営するCBDビジネスに関するサイト。海外での現状や法規制の最新情報、どんな疾患への研究がされているのか等を知ることができます。
★【昭和大学薬学部】CBDは優れた効果を発揮する稀有な食品。長期にわたり、ベネフィットを享受できるよう正しい情報を発信していきたい:「美容医療のかかりつけ わたしの名医」に掲載されている特集記事。CBD研究の第一人者、佐藤均 教授へのインタビュー。CBDの良い点だけではなく、副作用や注意点・リスクを知ることの大切さを訴えています。
★実は効果は科学的に解明できていないー大麻よりやさしいCBDという熱狂:Newsweek日本版 オフィシャルサイトの記事(2019年10月掲載)。アメリカにおけるCBDの市場規模が拡大している様子、一方で、実は科学的に実証されている効能がほとんどないこと、いまだに世界中で臨床試験が行われている最中であることなどが紹介されています。
★【医師解説】ヘルスケア分野で注目の「CBD」の可能性と効果効能:大人の女性のためのウェルエイジング・ブランド WELLMETHODの記事。CBDの効果や選び方、CBDの種類(アイソレート・ブロードスペクトラム・フルスペクトラム)、使用上の注意などについて、医師の視点でわかりやすく解説されています。
★あなたが購入したCBD、合法ですか?正しいCBDの見極め方:Forbes Japan(フォーブス ジャパン)の記事(2021年12月掲載)。CBD製品で気をつけた方がいい成分、CBDの適正価格(日本のCBD製品が高くなってしまう理由)などについて書かれています。
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